今回も出張。いいかげん、買うもんもないなー、と思って BestBuyとか Fry'sのサイトを眺めていたら、あるじゃないですか!!
「Windows Phone 7」端末が!!
早速ゲット!!
Windowsのモバイル版は、その昔の Windows CE、Windows Mobile時代から鬼門だった気がします。あまり深くは語りませんが、携帯電話、として考えた時に門前払いだったのも確か。
しかし、時代は変わりました。ついに、Windows Phoneと名を変え、バージョンが7を超えた辺りで化けちゃったわけです。
今回買った端末はこれです。 Torophyとかと中身はそんなに変わらんと思いますが・・・
(単純にこれが在庫があって安かったのでw)

HTC 7 Surround Windows Phone 携帯電話(SIM Free海外版)
- 出版社/メーカー: HTC
- メディア:
ちなみに、日本では Windows Phone7はすっ飛ばされましたね。auのIS12Tからなので、いきなり 7.5 (mango)です。
今回米国で調達してきた端末は、Windows Phone 7端末です。ちなみに、6.5と7は GUIの思想が根本から変わってます。7と7.5は見た目でそんなに違いませんが、細かい使い勝手が変わっています。特に、日本人にとって重要なのは、7.5からOSレベルで日本語をサポートした事ですね! 7 では、実は標準で日本語を表示は出来ても、入力は出来なかったんですよ・・・
7.5はそれが可能です。
ちなみに、今回購入したHTCのシリーズでは、標準で 7.5 へのアップグレードがサポートされています。
・SIM
※この端末で、日本で3G通信しちゃうと多分、アウトです。
※なので、以下は妄想ですw
今回の端末は、Unlock (SIMフリー) 端末、つまり、SIMのロックがかかっていません。日本で言えば、ソフトバンクとDocomo系が使えますね。僕はiPhoneのSIMを抜いて、差し替えて使え・・・る妄想をしました。
ただ、iPhoneの黒SIMは、MicroSIMなので、そのままだとサイズがあいません。なので、アダプタが必要です。こんなの。
ただ、実はこんなの使わなくても動くんですけどね。心もとなくはありますが・・・こんな感じでw
差し込んで、カードのお尻が金属のガイドのフチと重なるぐらいが良いみたいです。
ちなみに、SIM無しでも、起動はしますし、WiFiも使えます。MarketPlaceも使えるので、アプリのインストールも可能です。iPod touch 的な使い方ができる、って事ですね。
ただし、PC側の管理ソフトである"zune"との接続ではSIMが無いと認証を必要とする操作が出来ないので、例えば Windows Phone 7 → 7.5へのアップグレードとかはできなくなります。
なお、パケ死を避けるためにAPNの設定が必須です。少しでも定額外になりたくない!!って人は、SIMを入れる前に、先にAPNの設定をしておくのが良いのではないでしょうかね・・・(って試してないけどできるのかなぁ)
設定は、[SETTINGS]->[cellular]の中の "edit apn"から入って、こんな感じ。
APN :smile.world
Username :dna1trop
Password :so2t3k3m2a
Proxy/URL :smilemms.softbank.ne.jp
Proxy Port :8080
これで、通信は定額対象内。また、SMS/MMSも(電話番号ベースのものであれば)送受信可能です。 ただし、iPhoneの" ***@softbank.ne.jp"宛のMMSメールは届きませんし、転送もできません。
※これはあくまで妄想ですので、当方、責任は全くもって負いません。必ず、自己責任として下さい。
HTC 7 Surround の 7.5 (mango) へのアップグレードの仕方
HTCシリーズは、Microsoft Officialで7.5 (mango) へのアップグレードが提供さていますので、超簡単。
zune に繋いで、 デバイスの更新の確認をするだけ。
この時、SIMが入っていないとzuneが認識しませんのでご注意を。
アップグレードは、いくつかのパッチ適用の後、本体の7.5が入る手順になります。あわてて途中で中止しないように。1時間弱、かかります。
・日本語入力 ([settings]->[region+language], [keyboard])
さて、Windows Phone 7.5 (mango) になったら、早速日本語の設定をしておきましょうか。
[settings]->[region+language]でリージョンを日本に。
[settings]->[keyboard]で、 Japaneseを選んでください。Japaneseには、ローマ字かな変換(QWERTY)と、テンキー型(12key)がありますので、お好みで。
ちなみに、これ、ほぼ iPhoneと同じなので、iPhone使いには親しみがあるんですが、削除キーが一つ下になっているのと(使いづれぇ!)、濁点などが「カーブフリック」と呼ばれる斜めフリックに対応しているのが新しい。 iPhoneでフリックの時、確かにiOSのフリックでは濁点とかは別でめんどくさかったですからこれは好印象。
・アカウント設定 ( [settings]-> [email+accounts] )
やはり Microsoft のOSになりますので、Windows Live IDがほぼ必須、と考えて間違いないです。さらに最悪な事に、Windows Live IDだけ、一回設定するとプライマリのIDは変更できません。・・・いや、できるけど、端末リセットしてデータを初期化しないと変更できないのです。なので、慎重に Windows Live IDは選んでくださいね。
あとは、Google, Facebook Twitter, LinkedIn, Outlook AT&T Address Book, その他 (POP3, IMAP)が設定できます。これらは OSレベルで設定する項目ですので、ご注意を。 (→OSと連携するアプリにしか反映されない、って事です。例えば、Facebookアプリを別途インストールした場合、そちらでもアカウントの設定が必要になります。)
なお、Windows Live IDは米国版でも入れられますが、Market Placeで買えるアプリがリージョンによって変わってきますので、日本版で登録した方が良いでしょうね。
・GUI / アイコン
ここからは所感が混ざりますが、ともかく気持ちいいんですよ。Androidで、CPUが1Ghzの端末でもiOSには滑からさでまだまだかないませんが、正直 Windows Phone 7なら、iOSと同等レベルの滑らかさです。またこれが気持ちいいんだなぁ・・・
まず、スタート画面には自分で選んだアプリだけおきます。iOSみたいに画面切り替えではなく、上下スクロール方式。アイコンもでかいので、クリックしやすい。ちと、簡単すぎるデザインですが、まぁシンプルってやっぱりいいですよ。
で、右にスクロールすると、全アプリが上下にならんでます。ページングがないので多くなると死ぬことになるかもしれませんが、アルファベット順にならんでいて、スムーズにスクロールできるので、意外と苦になりません。
・GUI / アプリ内
アプリ内も、iOSほどでは無いですがデザインに統一感があります。基本は、左右で機能/タグ切り替え。
・・・だけど、この「文字でかGUI (と個人的に命名) 」って、一歩間違えるとかっこわるいよなぁ・・・
特に、日本語フォントが中華系T_Tになっちゃっているので、余計にそう感じるのかもしれません。
・Market Place
初め、「なんだ、Angry Birdでも有料なの?!」と思ったりもしましたw ふつーに価格が表示されているんですもん。でも、実は Market Place上では無料アプリと有料アプリを同じアプリとして統合しているんですね。"Try"が無料版、"Buy"が有料版。 なので、金額が書いてあってもちゃんと確認しましょう。
・アプリの種類
総数は2万だそうですが・・・・正直、確かにある。あるんですけど、まだ”公式アプリ”が少ない。第三者が強引に作っている感じ。例えば、Windows Phoneでは、マップは Bingのものを使っているのですが、やはり Google mapが良い!という時に、そういうアプリがあります。その名も"gMaps"。でも、これは有志が作っているんですよね・・・悪くはないですが、やっぱり”公式”ではないのでやや見劣り感が。
だいたい、全てのアプリがそんな感じなんですよ。
「機能はあるけど、洗練されていない」
というアプリばかり。今後に期待・・・できるのかなぁ?
・Zune
ずいぶんシンプルになりましたねぇ。iTuneとは違う方向ですけど。 あくまで「母艦ソフト」としてはこれで充分じゃないですかね。PC上でもビデオ、音楽を鳴らしたいってのならちと頼りないですが。
・位置計測
うーん、、、WiFiによる位置特定にも対応しているらしいのですが、これは明らかに iPhoneの方が早いし、精度もある。恐らく、WiFiのDBの取得やキャッシュの仕方の差なんだろうなぁ。
特に、室内にいる時のiPhoneの計測のスピードたるや。
・動画
正直、この点だけは iPhoneに勝っているかな? zuneが適切な形式、ビットレートに変換してれているらしく、単純にzuneに動画をドラッグ&ドロップ、それをデバイスアイコンにドラッグ&ドロップするだけで、簡単に動画の取り込み可能。
画質、フレームレートもおっそろしく良い。 変換を意識しないソリューションならば、iPhoneも VLC Playerがあったりするのですが、ちとパワー不足でビットレートの高い動画はコマ落ちしますしね。
・オフィス
いや、MSの面目躍如ですねぇ!
簡易とはいえ、標準搭載のアプリが、Office系ファイルのエディットにも対応しています。
ただし、本当に簡易です。特に PowerPointはツライですね。編集できるのは、ほぼ文字だけです。
(まぁ、文字だけでも助かるのだけど)
Execlも、グラフは出ますが、編集できるのはセル内のみ。セルサイズ変更とかは当然できない。でも、関数は使えます。すげぇ!
・ハードウェア
このSurround、名前の由来になったのがこれ。本体がスライドしてスピーカーが出てくるという・・・
・・・イラネ。その分、ちょっとだけ厚くなっているしね・・・
・全体
ほんと、OSは「触って気持ちいい」「デザインがシンプル」が貫かれていて、良いOSです。
わかりやすいか?と聞かれたら正直微妙ではあるのですが、少なくとも Androidよりはいいかなぁw 慣れれば結構すんなり入れるはずです。
ただ、ほんっとうに、どこの業界でも変りないのは「ソフトがなければタダの箱(この場合は電話?)」って事。
アプリの使い勝手、機能向上を期待してやみません。
久々に楽しいOS・端末だった^-^/